🤕 高い枕は危険!「脳卒中のリスク」を高める理由と理想的な枕の選び方

日常生活指導

皆さんは、毎晩使用している枕の高さについて意識したことがありますか?

「ふかふかして高い枕の方が気持ちよく眠れそう」と考えている方もいるかもしれません。しかし、実は高い枕の使用は、私たちの健康に深刻なリスクをもたらす可能性があるのです。

特に注意したいのが、脳卒中の危険性です。

この記事では、高い枕が体に及ぼす悪影響と、健康的な睡眠のための理想的な枕の高さと素材について解説します。


🚨 高い枕が引き起こす2つの深刻な問題

なぜ高い枕は避けるべきなのでしょうか?

枕の高さは、寝たときの頭部と背中の高さの差異を増大させてしまいます。この差異が大きくなると、私たちの体には次のような問題が生じます。

1. 首の過度な伸展による血流の悪化

高枕を使用すると、寝た姿勢で首が不自然に引き延ばされてしまいます。

  • 血流の滞り: 首の後ろには、脳へ血液を送るためのたくさんの毛細血管が集まっています。首が引き延ばされることで、これらの血管が圧迫され、血液の流れが滞ってしまいます。
  • 酸素・栄養の不足: 血流が悪くなると、脳に必要な酸素や栄養が不足することに繋がり、これが脳卒中の危険性を高める要因となり得ます。

2. 頭蓋骨の動きの妨げと血流阻害

私たちの頭は、縫合という形で結合しているいくつかの骨から成り立っています。この縫合を介して、頭はわずかに膨らんだり縮んだりすることで、脳の血流を補助する役割を担っています。

しかし、硬すぎたり、高すぎたりする枕は、この自然な頭の動きを妨げてしまいます。その結果、頭蓋骨による血流補助の機能が低下し、さらなる血流の悪化を招いてしまうのです。


✅ 理想的な枕の高さと選び方

健康的な睡眠と血流を保つためには、どのような枕を選ぶべきでしょうか?

📏 適切な枕の高さは「2.5cm程度」

最も大切なのは、頭と背中の差異を少なくし、バランスの取れた寝姿勢を保つことです。

  • 理想の高さ: 枕の高さは低く、2.5cm程度が適切とされています。
  • 目的: この低さが、首への負担を最小限に抑え、自然な寝姿勢を保ち、血流が滞るのを防ぎます。

💧 頭の動きを妨げない素材を選ぼう

前述の通り、頭の骨の動きを妨げないことも重要です。

  • おすすめの素材: 水枕や氷枕など、中がでできている枕は、頭の形に合わせて柔軟に変化します。
  • メリット: 中身が水であれば、頭の骨の膨張や収縮といった動きを妨げることがないため、血流を阻害する心配がありません。

最後に

「たかが枕」と軽視されがちですが、睡眠中の姿勢は私たちの健康に直結しています。

もし、今使用している枕が高すぎる、あるいは硬すぎると感じる場合は、理想的な高さである2.5cm程度の、頭の動きを妨げない枕への切り替えを検討してみてください。

良い枕を選ぶことが、快適な睡眠と健康な体への第一歩となるはずです。

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