「痛みが消えた=治った」ではない?「結果」と「原因」の決定的な違い

体の仕組み

「治療を受けて痛みが引いたけれど、しばらくするとまた痛くなる……」

そんな経験はありませんか?

実は、私たちの体において**「痛みが消えた(結果)」ことと、「なぜ痛んだのか(原因)」は、全く別次元の話**なのです。

今回は、本当の意味で健康を取り戻すために不可欠な「原因へのアプローチ」についてお話しします。


1. 「結果の検証」は単なる事実の確認にすぎない

ブログやSNSでよく目にする「膝の痛みが消えた」という報告。これはあくまで、ある時点での**「事実(データ)」**の提示に過ぎません。

  • 結果の検証: 「今、膝が痛いか、痛くないか」を確認する
  • 現状の把握: 腫れがあるか、どのくらい動かせるかといった観測

これらは、治療によって「痛みという不快な信号」が抑えられたかどうかをチェックする重要なステップですが、これだけでは不十分です。なぜなら、「なぜその痛みが出たのか」という説明が含まれていないからです。


2. 「原因の特定」には緻密な分析が必要

痛みの「原因」を特定するには、痛みが出ている部位だけを見るのではなく、さらに踏み込んだデータ収集が必要になります。

例えば「膝の痛み」を例に考えてみましょう。

事実として「膝が痛い」ことは確認できても、その背景は人によって千差万別です。

分析項目具体的な内容
生活習慣の影響歩き方のクセ、座り方の偏り、長時間同じ姿勢
構造的な負荷重力に対して骨格が正しく整い、スムーズに動けているか
環境要因履いている靴、仕事場の椅子、睡眠の質、栄養状態

これらを一つひとつ評価し、「どの要因が、どの程度影響しているか」を分析して初めて、本当の原因にたどり着くことができます。


3. 「火を消す」ことと「火種をなくす」こと

痛みを取る(改善する)ことは、火事に例えれば**「目の前の火を消す」**作業です。これは急を要することであり、非常に重要です。

しかし、「なぜ火が出たのか?」という火種を特定し、取り除かない限り、またどこかで火の手が上がります。

「痛みをとるという結果を改善することは重要ですが、同じ痛みが再び発生しないように原因を特定することは、さらに重要です。」

この視点こそが、私たちが大切にしている「再発させない体づくり」の根幹です。


4. まとめ:真の解決を目指すために

もしあなたが今、体に不調を抱えているなら、その場限りの「結果」だけに一喜一憂せず、一歩踏み込んで**「自分の体の使い方のどこに原因があるのか」**に目を向けてみてください。

追加の検査や生活習慣の振り返りは、少し手間に感じるかもしれません。ですが、その分析こそが、あなたの10年後の健康を守る確実な一歩になるはずです

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