骨は、にかわ(コラーゲン)、カルシウム、リンを主成分としています。この3つの成分が互いに協力し合うことで、しなやかで強靭な骨が作られます。にかわはコラーゲンの別名で、骨の柔軟性と弾力性を保つ役割を果たします。このコラーゲンの土台にカルシウムが付着することで、骨は硬さと強度を持ちます。
骨の強度と役割
骨は約400kgもの重量を支えることができると言われており、その支持力はコンクリートにも匹敵します。この強さがあるからこそ、私たちは日常生活で骨に支えられ、様々な動きを可能にしています。
自然界のカルシウム
自然界でカルシウムが豊富に存在する場所は、多くが重量を支える役割を果たしています。例えば、貝殻やサンゴ礁などです。これと同様に、人間の骨も自身の体重を支えるためにカルシウムを沈着させています。カルシウムは骨の硬さを保ち、体を支える重要な役割を担っています。
骨粗鬆症とカルシウムの減少
しかし、骨に重みを支える必要がなくなると、骨に沈着していたカルシウムが減少します。例えば、長期間ベッドで過ごすことが多い人や宇宙飛行士など、重力の影響を受けにくい環境にいる人々は、骨がその役割を果たさなくなるため、カルシウムが減少してしまいます。この状態が続くと、骨がスカスカになり、骨粗鬆症と呼ばれる状態になります。骨粗鬆症は、骨が脆くなりやすく、骨折のリスクが高まるため、健康管理が重要です。
骨を健康に保つために
骨の健康を保つためには、適度な運動とバランスの取れた食事が不可欠です。運動は骨に適度な負荷を与え、カルシウムの沈着を促進します。また、日本人には乳製品が合わない場合もあるため、乳製品以外でカルシウムを摂取することも大切です。カルシウムを豊富に含む食品には、小魚(特に骨ごと食べられるもの)、ひじき、わかめ、大豆製品(豆腐、納豆、きな粉など)、アーモンドなどがあります。
日々の生活でこれらを心がけることで、骨の健康を維持し、強くしなやかな体を保つことができます。
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