なぜ鼻呼吸が大切なの?「濡れた道」と「フィルター」の機能を使いこなして免疫力アップ!
なぜ今、呼吸法が大切なのか
こんにちは!感染症が気になる季節、手洗いやうがいはもちろん大切ですが、体の入り口である「呼吸」にも注目してみませんか?
実は、私たちが無意識に行っている口呼吸と鼻呼吸には、感染予防の観点から見て大きな違いがあります。口と鼻の本来の役割を理解し、正しく使い分けるだけで、病原体から体を守る力が格段に向上します。
1. 口と鼻の役割の違いを知る!
私たちの顔の中心にある口と鼻は、それぞれ全く異なる役割を持っています。
| 構造 | 本来の主な役割 | 特徴 | 感染防御機能 |
| 口 | 濡れたものが通る所 | 食べ物や水分を消化器官へ送る | フィルター機能は弱い |
| 鼻 | 呼吸する所 | 空気を肺へ送るための専用通路 | フィルター機能が非常に高い |
2. なぜ口呼吸は危険なのか?
口は「濡れたものが通る所」。つまり、空気中のウイルスや細菌をキャッチするための機能がほとんど備わっていません。
- 🚨 ウイルスが直接侵入!: 口から空気を吸い込むと、病原体が冷たく乾燥したままダイレクトに喉や肺に入り込みやすくなります。
- 🚨 喉が乾燥する!: 口呼吸は、口内や喉を乾燥させます。粘膜が乾くと、免疫細胞の働きが低下し、ウイルスの付着・増殖を許してしまいます。
3. 鼻呼吸が感染予防になる理由
鼻は「呼吸する所」。その内部は、まさに天然の高性能空気清浄機です。鼻呼吸が感染予防につながる理由は以下の通りです。
- 高性能フィルター機能(鼻毛・粘膜)
- 鼻毛が大きなホコリや花粉をキャッチし、奥の粘膜にある繊毛がさらに細かいウイルスや細菌を絡め取ります。
- 加湿・加温機能
- 吸い込んだ空気を、体温に近い温度(加温)と高い湿度(加湿)に整えてから肺へ送ります。
- 湿った空気は、喉や気管の粘膜を乾燥から守り、免疫機能を正常に保ちます。
- 一酸化窒素(NO)の生成
- 鼻腔では血管を拡張させる作用のある一酸化窒素が作られ、これが鼻から肺へ送られることで、免疫細胞の働きを助けたり、一部の病原体に対して防御的に働くことが知られています。
4. 今日からできる!鼻呼吸を習慣にする簡単なステップ
意識を変えるだけで、誰でも鼻呼吸を習慣にできます。
- ✔️ 姿勢を正す: 猫背だと自然に口が開きやすくなります。背筋を伸ばし、顎を引いて立つ・座ることで、鼻呼吸がしやすくなります。
- ✔️ 意識して閉じる: 特に集中しているときやリラックスしているときに口が開いていないかチェックしましょう。
- ✔️ 就寝時の工夫: 口が開いてしまう場合は、市販の口閉じテープ(マウステープ)などを利用して鼻呼吸を促します。
- ✔️ 鼻の通りを良くする: 鼻炎やアレルギーがある場合は、専門医に相談して鼻の通りを良くしておくことが、鼻呼吸継続の第一歩です。
結び:意識一つで健康を守る
口と鼻の正しい役割を知り、鼻呼吸を意識するだけで、私たちの体は病原体に対して自然な防御力を発揮してくれます。今日からできる小さな習慣で、ご自身と大切な人の健康を守りましょう!
リンク


コメント