✋ 悪化させるかも? 患部への「やりすぎ」な刺激に要注意!

日常生活指導

「つらい症状を何とかしたい」という気持ちから、患部を強く揉んだり、叩いたりしていませんか?

実はその行為、症状の改善どころか、かえって新たな問題を引き起こす原因になっているかもしれません。

今回は、つらい部分に不必要な刺激を加えることの危険性についてお話しします。

🚨 「刺激」が引き起こす悪循環

痛みやこりを感じると、ついつい強く押したり、マッサージ器で長時間刺激を与えたりしがちです。しかし、この「必要以上の刺激」は、体に以下のような悪影響を与える可能性があります。

1. 組織の炎症と損傷を悪化させる

痛みを感じている箇所は、すでに何らかの炎症や微細な組織の損傷を抱えている場合があります。

  • 強く揉む・押す: 組織を物理的に破壊し、炎症を拡大させたり、治癒を遅らせたりします。
  • 叩く: 筋肉や神経に不必要な衝撃を与え、症状を悪化させる可能性があります。

2. 疾病の「本体」とは別の症状が発生する

最も注意すべき点は、元々の疾病や症状とは異なる、新たな二次的な問題を引き起こすことです。

  • 筋肉の防御反応: 強い刺激が続くと、筋肉がそれ以上傷つかないようにと過剰に硬くなる防御反応を起こし、かえってこりや痛みがひどくなります。
  • 神経の過敏化: 強い刺激で神経が過敏になり、刺激がない状態でも痛みを感じやすくなる(痛覚過敏)ことがあります。

この結果、「刺激を加えたことによって生じた新しい痛みやこり」が加わり、症状が複雑化してしまいます。元の原因を治しても、刺激による別の症状が残ってしまうという悪循環に陥りかねません。

🌡️ 湿布の「貼りすぎ」も要注意!

もう一つ、多くの方が誤解しやすいのが湿布やハップ剤の扱い方です。

湿布を貼るとひんやりしたり、じんわり温まったりして気持ちが良いものですが、薬の効力(鎮痛消炎作用など)が持続する時間は意外と短いことをご存知でしょうか。

湿布やハップ剤などの薬効時間は、種類にもよりますがおおよそ15分〜20分程度です。

湿布の薬効成分が浸透し、鎮痛・消炎効果を発揮するのはこの短い時間です。薬効が切れた後も長時間貼り続けていると、以下のようなデメリットが生じることがあります。

1. 熱を閉じ込めてしまうリスク

薬効成分が体内に浸透した後、湿布の粘着性のシート厚いハップ材が皮膚を覆い続けます。これにより、炎症などで患部にこもっている熱を逃がしにくくなり、かえって熱を閉じ込めてしまう可能性があります。

特に熱を持っているような急性の症状の場合、薬効時間を超えたら、湿布を剥がして冷却シートや氷などで純粋に冷やす処置に切り替える方が、炎症の鎮静化に効果的な場合が多いのです。

2. 皮膚トラブルの発生

長時間貼ることで、かぶれやかゆみといった皮膚炎のリスクも高まります。

湿布は「薬」であることを忘れず、用法・用量(貼る時間)をしっかり守ることが大切です。

✅ 適切なアプローチとは?

つらい時こそ、自己判断で強い刺激を加えるのは控えましょう

❌ 避けるべき行為✅ 適切な対処法
強く、長時間、揉む優しく、短時間のストレッチや温める
患部を叩き続ける安静にする時間を作る
湿布を長時間貼り続ける(特に急性症状)湿布の薬効時間を超えたら、冷却に切り替える
痛みを我慢して動かす専門家の意見を聞く

💡 まとめ:刺激は最小限に

「揉む、叩く」といった刺激や、「長時間貼りっぱなし」といった湿布の誤った使用は、症状の本体とは別の新たな症状を引き起こす原因になりかねません。

あなたの体が持つ自然な回復力を邪魔せず、適切な処置を行うためにも、過度な刺激や不必要な密閉はストップしましょう。

つらい症状が続く場合は、必ず専門家(医師、薬剤師、理学療法士など)に相談し、適切な診断と治療を受けるようにしてくださいね。

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