私たちの体には、肩や肘、股関節など、自由に動かせる大きな関節がいくつもあります。 実はこれらの関節、ただの「蝶番(ちょうつがい)」のようにパタンと曲がっているわけではないことをご存知でしょうか?
今日は、意外と知られていない**「関節とネジの関係」**についてお話しします。
1. 関節は「ひねりながら」動いている
人体には、大きな関節が左右合わせて6つあります。
- 腕: 肩・肘・手首
- 脚: 股関節・膝・足首
これらの関節は、曲げ伸ばしをする際に、実はネジを回すような「ひねり」の動作が加わっています。
- 伸びる時: ネジが締まるように、関節が安定します。
- 曲がる時: ネジが緩むように、関節に遊びが生まれます。
この「締まる・緩む」のバランスが絶妙に保たれているおかげで、私たちはスムーズに動くことができるのです。
2. 「締まりすぎ」で起こる不調
ネジがキツく締まりすぎると、無理に回そうとした時にどこかが壊れてしまいますよね。体も同じです。関節が締まりすぎることで、以下のような症状が出やすくなります。
- 肩: 単純性肩関節症(四十肩・五十肩の初期など)
- 肘: テニスエルボー(外側上顆炎)
- 手首: 手根管症候群(しびれや痛み)
これらは、関節の「遊び」がなくなることで、周囲の組織に過度な摩擦や圧迫がかかっている状態です。
3. 「緩みすぎ」で起こる不調
逆に、ネジがガタガタに緩んでいても問題が起こります。関節が安定しないため、それを補おうとして別の場所に負担がかかるのです。
- 肩: 癒合性肩関節症(ひどく固まってしまった四十肩)
- 肘: 野球肘
- 手首: ド・ケルバン病(腱鞘炎)
「同じ肩の痛み」であっても、それが締まりすぎなのか緩みすぎなのかによって、対処法は正反対になります。
4. 正しい見極めが早期回復のコツ
「痛いからとりあえず休める」「固まっているから無理に動かす」といった自己判断は、時に症状を悪化させる原因になります。
自分の関節がいま「締まっているのか、緩んでいるのか」。 このネジの加減を正しく判別し、適切なバランスに戻してあげることが、長引く痛みから抜け出す一番の近道です。
もし、なかなか治らない関節の痛みでお悩みなら、一度「ネジの締まり具合」という視点で体を見つめ直してみませんか?

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