気象要件と原因不明頭痛の関係について、ヨー
ロッパにおけるバイオウェザー(気象生理学)
の研究から、低気圧群や低酸素領域、気圧変動
性の高い地域においても、頭痛の発症と密接な
関係があることが明らかになっています。
しかし、頭痛の原因は単一ではありません。首
や後頭部の筋肉や骨の異常、ストレスや不規則
な生活、食生活など様々な要因が考えられま
す。しかし、近年の研究から、首の骨が捻れる
ことにより、血流が阻害され脳内の正常な血流
が妨げられることが、原因不明の頭痛にも関係
していることが明らかになっています。
脳には4本の血管があり、そのうちの2つは首の
前で触れることができる左右の頚動脈、残りの
2本は頸椎の脇を上がって第2頚椎の骨の間を通
る左右の椎骨動脈です。首の骨が捻れること
で、椎骨動脈の流れが変わり、左右差を引き起
こし、脳内の正常な血流が阻害されます。
脳は常に熱を発生させ、血流によって身体に熱
を拡散させています。しかし、首の異常によっ
て血流が妨げられると、脳内の熱が溜まり、炎
症を起こし、脳が膨らんでしまいます。頭蓋骨
はすぐには膨らまず、脳内の圧力が上がって痛
みを引き起こします。
そこで、首や後頭部を冷やし、中の熱をとるこ
とが大切です。アイシングは、首や後頭部の筋
肉や骨にかかる負荷を減らし、中の熱をとるこ
とができます。アイシングは、頭痛の軽減に非
常に効果的です。また、首を正常な位置に保つ
ストレッチや運動も、首の異常による頭痛を軽
減することができます。
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